「後でやります」の口癖をなくす!チームの行動量を飛躍的に伸ばす「すぐやる文化」の醸成

「あの件、どうなった?」

「あ、すみません!今ちょうどやろうと思ってたところです…」

あなたの会社で、こんな会話が日常茶飯事になっていないでしょうか。やらなければいけないことは分かっている。でも、ついつい後回しにしてしまう。その結果、いつも納期ギリギリで慌てふためき、仕事の質は下がり、チーム全体のパフォーマンスが上がらない…。

この記事は、そんな「後回し癖」が蔓延し、売上の伸び悩みに繋がっていると感じている、すべての経営者・営業マネジャーの方々のために書きました。

この記事を読めば、個人の根性論に頼ることなく、チーム全体の行動量を劇的に引き上げ、「すぐやる文化」を組織に根付かせる、驚くほどシンプルで強力な法則が手に入ります。

もう、部下の「後でやります」に頭を悩ませる日々は終わりです。行動量を10倍にし、必然的に成果も10倍にするための、具体的な一歩を踏み出しましょう。

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目次

なぜか仕事が終わらない…あなたの会社の「見えないブレーキ」

オフィスの空気は、いつもどこか重苦しい。誰もがキーボードを叩き、忙しそうにしている。しかし、なぜかプロジェクトは遅々として進まない。重要なタスクは「まとまった時間ができたらやります」という言葉と共に先延ばしにされ、その「まとまった時間」は永遠にやってこない。

経営者であるあなたは、この状況にじりじりとした焦りを感じています。部下一人ひとりの頭の中には、完了していないタスクが常に居座り、まるでパソコンのメモリを圧迫する見えないウイルスのようです。

その「見えないブレーキ」のせいで、今やっている目の前の仕事への集中力は削がれ、営業担当者は顧客への提案の質を落とし、結果として貴重な受注の機会を逃していく…。

これは、決してあなたの会社の部下が怠惰なわけではありません。彼らは、仕事が遅くなる「やり方」をしてしまっているだけなのです。そして、そのやり方を変える鍵は、驚くほど簡単なところにありました。

行動量と成果が10倍になる「後回し」撲滅の3大原則

日々膨大な仕事量をこなしつつ、「後回し」を撲滅し、チームを「すぐやる集団」に変えるための、3つの具体的な法則をご紹介します。

原則1:ピッと思ったらパッとやる。「ピッパの法則」を絶対ルールにする

「ピッパの法則」と聞いて、何を思い浮かべるでしょうか。これは有名な経営者、木下勝寿氏(株式会社 北の達人コーポレーション 代表取締役社長)の言葉で、「ピッと思いついたら、パッとやる」という、ただそれだけのシンプルな法則です。

本当にすぐできること(5分以内で終わるメールの返信など)は、その場で即座に片付ける。

すぐにはできないこと(企画書の作成など)は、その場でスケジュール帳を開き、「〇月△日14時~15時」と、取り組む時間を確保してしまう。

木下氏がこの法則に気づいたのは、リクルートで新人営業をしていた頃です。商談相手である多くの経営者と接する中で、ある決定的な違いに気づきました。多くの社長は、物凄いことを考えているわけではなく、さほど考えていることは変わりません(失礼ながら!)。しかし、成果を出している社長は、行動が全く違いました。

雑談の中で「こんなビジネス面白いですよね」と話題が出ると、成果を出す社長は、次のアポイントまでに「あれ、試してみたよ。結果はこうだった」と必ずフィードバックをくれるのです。一方で、そうでない人は、ただ「面白いね」で終わる。

この差は何か? 思考を実行に移すか、移さないか。ただそれだけでした。

この「ピッパの法則」をチームの絶対ルールにしてみてください。最初は違和感があるでしょう。しかし、人間は2週間続ければ、それが習慣になります。

この法則を導入した多くの企業から、「チームの仕事量が3倍になった」「売上が明らかに上がった」という報告を本当にたくさんいただきます。

原則2:脳のメモリは「覚える」な。「考える」だけに使え

仕事が遅い人の頭の中は、常に「やることリスト」で満杯です。あれもやらなきゃ、これもやらなきゃ…。この状態では、脳は目の前の仕事に100%集中できません。

仕事が早い人は、自分の脳を覚えることには一切使いません。今日のスケジュールすら覚えていないのです。なぜなら、すべてを外部ツールに記録しているから。

ピッパの法則で「いつやるか」を決められないタスクもあります。そんな時は、すぐにスマートフォンのメモに書き込みます。思いついたことは一瞬たりとも逃さずメモします。

そして、その「メモを見る」という行為すら忘れてしまうので、リマインダーで「メモを見ること」を通知させるのです。

こうすることで、一度思考したことは、100%実行に移される仕組みが完成します。多くの人は、考えたことの1割も実行できていません。考えているレベルが同じでも、仕事ができる人が10倍成果を出せるとしたら、それはこの「絶対にこぼさない仕組み」があるからです。

例えば、営業担当者が顧客との会話で得たヒント。「〇〇で困っている」という一言を、その場でメモし、会社に戻るまでに「解決策の提案」というタスクとしてスケジュールに組み込む。このスピード感こそが、競合との差を生み、契約に繋がるのです。「覚えておこう」と思った時点で、そのヒントは9割方、消えてなくなります。

原則3:「後でじっくり考えよう」は、仕事が遅い人の決まり文句

「後でじっくり考えよう」。この言葉、あなたの会社の会議で聞こえてきませんか? はっきり言いますが、この言葉を口にした時点で、その人の仕事は遅くなることが確定します。

考えてみてください。関係者が全員集まっている会議の場で分からないことが、一人でデスクに戻ってから分かるはずがありますか? あるわけがありません。なぜなら、情報は時間と共に劣化し、減っていくからです。

会議で、分かっていない顔をしながら「はい」と頷いている部下。できる社長はその顔を見た瞬間に「ああ、この人には任せられないな」と判断し、裏で別の人に仕事を振っています。なぜなら、彼は後でじっくり考えた結果、質の低いアウトプットを持ってくることが目に見えているからです。

会議や打ち合わせの目的は、その場で「何を」「どうするか」を完全に決めきり、残す作業を「手を動かすだけ」の状態にすることです。分からないまま会議を終えるのは、地図もコンパスも持たずに航海に出るようなもの。遭難するのは当たり前です。

「他の人の時間を取るのが申し訳なくて…」と言う人がいますが、それは逆です。分からないまま仕事を進め、質の低い成果物でチーム全体の時間を奪う方が、よっぽど罪が重い。成果を出すために質問することは、恥でも迷惑でもなく、「責任感」の表れなのです。

まずは今日から「会議のやり方」を変える勇気を

「後回し」を撲滅し、チームを「すぐやる集団」へと変えるための3つの原則。そのエッセンスは掴めたでしょうか。 いきなり全てを実践するのは難しいかもしれません。でしたら、まずは、たった一つの、しかし最も効果的なことから始めてみませんか。

次にあなたの会社で開かれる会議で、最後にこう宣言してみてください。

「今日の会議で決まったことで、自分のやるべきことが1ミリでも不明確な人は、この場で分かるまで質問してください。この会議室を出たら、あとは作業するだけの状態にしましょう」

そして、どんなに初歩的な質問が出ても、決して「そんなことも分からないのか」という顔をせず、丁寧に答えてあげる。この小さな変化が、チーム内に「その場で解決する」という文化を生み出す、大きな一歩になります。

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あなたの会社を「行動量10倍」の最強集団に変える

部下の「後回し癖」は、個人の性格の問題ではありません。それは、組織の「仕組み」の問題です。

一人ひとりの脳内メモリを解放し、思考を実行に移すためのシンプルなルールを浸透させれば、あなたのチームの行動量は、嘘のように増えていきます。そして、行動量が10倍になれば、売上や受注件数も、それに比例して伸びていくのは必然です。

もし、

  • 部下の「言い訳」をなくし、自走する営業チームを作りたい…
  • 感覚的なマネジメントから脱却し、行動量で圧倒する組織文化を構築したい…
  • 会社の生産性を根本から改善し、盤石な収益基盤を確立したい…

と本気でお考えの経営者の方がいらっしゃいましたら、ぜひ一度ご相談ください。

私たちは、精神論ではなく、今回ご紹介したような、誰でも実践可能な「仕組み」と「ルール」で、あなたの会社を変革するお手伝いをします。

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あなたの会社から「後でやります」という言葉が消え、圧倒的な行動力で市場を席巻する。その未来の実現を、心から楽しみにしています。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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トレテク代表 久保埜 実(くぼの みのる)
セールスパーソン戦力化コンサルタント
【著者プロフィール】

医療系企業の営業職として従事しながら、“セールスパーソン戦力化コンサルタント”として、東京都八王子市と日野市を中心に事業を展開。
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