スマホ1つで強い営業部隊を育てる「ハイブリッドOJT」 メンバー指導の時短術

「部下の指導に時間がかかりすぎて、自分の仕事が全く手につかない…」
「目標は年々上がるのに、メンバーは定時で帰ってしまう…」
「丁寧にフィードバックを書いても、いまいち響いている気がしない…」
部下の育成とチームの目標達成という、二つの重責を背負う経営者や営業マネージャーのあなた。その時間は、無限ではありません。むしろ、有限で、極めて貴重な経営資源です。
それなのに、部下の提案書を深夜までチェックしたり、チャットでの細かい指示に忙殺されたりして、本来やるべき戦略的な仕事が後回しになってはいないでしょうか?
この記事は、そんな出口の見えない指導の迷路に迷い込み、疲弊しているあなたのために書きました。
この記事を読めば、多くのマネージャーが囚われている「丁寧な指導こそが善である」という思い込みから解放されます。
そして、あなたのスマホに最初から入っている基本機能だけを使い、指導の効率を劇的に高めながら、部下が自ら考え、動き出し、チームの売上を底上げする、具体的な方法が分かります。
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非効率な指導の末 ~ チャンスが目の前を通り過ぎていく瞬間
夜10時。ようやく静かになったオフィスで、あなた一人、パソコンの画面とにらめっこしています。部下から送られてきた、明日の重要な商談で使う提案書。しかし、その中身は、お世辞にも「これなら契約できる」と言えるレベルではありません。
(うーん、このグラフの意図が伝わらないな…) (お客様の課題に対する、うちのサービスの優位性が弱すぎる…) (そもそも、この構成じゃ、話が頭に入ってこないだろう…)
あなたは、なんとか分かりやすく伝えようと、チャットツールを開き、言葉を打ち込み始めます。「ここの表現ですが、もっと顧客視点に立って…」と書きかけては消し、「このデータでは説得力に欠けるため、〇〇の資料を追加して…」と書いては、もっと良い表現はないかと頭を悩ませる。
気づけば、時計の針は11時を回っている。たった一つのフィードバックに1時間。自分の仕事は、何一つ進んでいません。
「もういい、明日、朝イチで直接言おう…」
そう呟いてパソコンを閉じるものの、翌朝は緊急のトラブル対応に追われ、部下と話せたのは商談の直前。「昨日、資料見たけど、あのままで大丈夫?」と声をかけるのが精一杯。結果、その商談は「持ち帰り検討」という名の、事実上の失注に終わる…。
この、マネージャーのフィードバックがボトルネックとなり、商談のスピードと質が落ち、みすみす受注のチャンスを逃していく光景。これこそ、多くの会社で繰り返されている、最も避けなければならない「機会損失」ではないでしょうか。
時間は有限です。あなたのその1時間は、会社の未来を左右する、もっと重要な意思決定に使われるべきだったのかもしれません。
真面目な人ほど陥る「3つの呪い」で、指導は空振りする
なぜ、多くの経営者やマネジャーは、このような非効率な指導から抜け出せないのでしょうか。それは、良かれと思ってやっている行動が、実は「綺麗に指導しなくてはならない」という“呪い”に縛られているからです。
呪い①:「完璧なテキストで伝えなければ」という思い込み
「部下に誤解されないよう、細部まで丁寧に、論理的な文章で伝えなければ…」 これは、非常に真面目で、誠実なマネージャーほど陥りがちな罠です。
しかし、この「完璧なテキスト」を追求するあまり、フィードバックがどんどん遅れてしまう。その結果、部下は手持ち無沙汰になり、商談のタイミングを逸し、チーム全体のスピードが著しく低下します。
考えてみてください。あなたが1時間かけて書いた長文のフィードバックと、課題を見つけて30秒で送った生々しい声のフィードバック。部下の心に響き、行動を促すのは、一体どちらでしょうか。
スピードが命である営業の世界において、遅れた完璧さよりも、多少荒削りでも即時性のあるアドバイスの方が、はるかに価値が高い場面は無数にあります。
呪い②:「いきなりパワポ」を許してしまう文化
多くの部下は、提案内容を考える際、まずPowerPointを開きます。そして、それっぽいスライドを「作業」として作り始めます。
しかし、これは大きな間違いです。ツールをいじることは、「考える」ことの代わりにはなりません。
「考える」とは、お客様の課題は何か、どうすれば解決できるか、そのためにどんなシナリオで伝えるべきか、という思考のプロセスそのものです。この最も重要な部分をすっ飛ばし、体裁を整える作業から入ってしまう。
だから、中身のない、響かない提案書が出来上がるのです。この「いきなりパワポ病」を放置している限り、あなたのフィードバック時間は永遠に減りません。
呪い③:「指導は“整った場”で」という固定観念
「OJTとは、会議室で時間を取って、しっかりと行うものだ」 もちろん、そのような腰を据えた指導が必要な場面もあります。
しかし、すべての指導がそうである必要は全くありません。むしろ、日々の業務の中で生まれる「あ、これ伝えておきたい」「この視点が抜けてるな」といった小さな気づきこそ、部下を成長させる貴重な栄養素です。
それらを「今度、面談の時にまとめて言おう」とストックしているうちに、鮮度は失われ、伝える熱量も半減してしまいます。指導の機会は、会議室の中だけにあるのではありません。あなたの通勤途中、移動の合間、ありとあらゆる場所に転がっているのです。
スマホ1つで明日からできる! 魔法の「ハイブリッドOJT」4選
では、具体的にどうすれば良いのでしょうか。答えは、大げさなツールの導入ではありません。あなたが毎日使っているスマートフォンの「アナログな機能」と「デジタルな手段」を掛け合わせる、『ハイブリッドOJT』を実践することです。
1.思考の解像度を上げる「手書きメモの写メ」
テキストで細かく指示を出すのは、時間がかかります。表現の幅にも限界があります。
それならば、あなたが顧客の課題や提案の骨子を、ノートやiPadに手書きでササっと書き出し、「こんな感じで考えてみたら?」とパシャリと撮って送る方が、100倍早く、そして的確に伝わります。
逆に、部下にも手書きで考えさせる習慣をつけさせるのです。「いきなりパワポ禁止令」です。手書きのラフな図やキーワードを見れば、その部下がどこまで考えられているか、思考のクセはどこにあるのかが一目瞭然です。考える習慣がつけば、あなたのフィードバック時間は自然と減っていきます。
2.熱量とニュアンスを伝える「30秒の音声フィードバック」
「この提案、いかがでしょうか?」という部下の問いに、テキストで返信しようとして、言葉を選んでいるうちに5分、10分と過ぎてしまう。そんな時こそ、音声の出番です。
「OK!すごく良いね。ただ一点、お客様が一番気にされるであろう価格の部分の伝え方なんだけど…」と、思ったことをそのまま30秒で録音して送る。
これだけで、指導がズルズルと週をまたぐような事態を防げます。長くても5分程度なら、部下もきちんと聞いてくれます。スピード重視の局面では、音声は最強の武器になるのです。
3.百聞は一見にしかず「お手本動画」
「お客様にこう伝えてみて」と口で言うだけでは、部下はその通りにはできません。
Zoomなどで画面共有しながら資料を映し、「このスライドは、こういう表情と間(ま)で話すと響くんだよ」とお手本を録画して送る。あるいは、商談の場面を想定し、スマホで自撮りして送ってしまう。
一見、手間がかかるように思えますが、何度も同じことを口頭で説明する手間を考えれば、結果的に圧倒的な時間短縮に繋がります。あなたの「職人技」は、動画という形でチームの資産になるのです。
4.仕事の“流儀”を見せる「スクリーンショット」
「普段からお客様の情報を収集しておけ」という指示は、あまりに抽象的で不親切です。
あなたがどんなキーワードで検索し、どんなサイトをブックマークし、どのようにフォルダ分けして情報をストックしているのか。そのPC画面のスクリーンショットは、部下にとって最高の教科書となります。
仕事のプロセスそのものを見せることで、部下は具体的な行動レベルで何をすべきかを理解できるのです。
まずは「汚い手書き」を共有する勇気から
ここまで読んで、「なるほど、便利そうだ。でも、自分の手書きは汚くて人に見せられないし…」と思われたかもしれません。 全く問題ありません。むしろ、そんなあなたにこそ、試していただきたいのです。
あなたの目的は、綺麗な字を書くことではありません。思考を伝え、部下の行動を促し、チームの売上を上げることです。あなたの乱雑なメモでも、そこに思考の核があれば、部下にとっては宝の地図になります。もし情報が足りなければ、音声やテキストで補足すればいいだけです。
大切なのは、「完璧でなければならない」という呪いを、まずあなた自身が解き放つこと。そして、部下にもそれを許容することです。
次に部下から相談が来たら、完璧なテキストを長々と書くのをやめてみませんか? 代わりに、手元の紙に思考を走り書きし、それをスマホで撮って送ってみる。
その、たった一つの小さな行動の変化が、あなたの時間を取り戻し、チームを劇的に成長させる、大きな一歩になるはずです。
あなたの時間は、会社の未来そのものです
あなたの会社の営業担当者は、あなたの指示を待つだけの「作業者」になっていませんか? それとも、自ら考え、行動し、新たな受注を次々と生み出す「思考するビジネスパーソン」に育っているでしょうか。
あなたの貴重な時間を、マイクロマネジメントと非効率なフィードバックで浪費し続けるのか。 それとも、今回ご紹介した「ハイブリッドOJT」のような仕組みで指導を効率化し、経営者やマネジャーにしかできない、未来の売上を作るための仕事に集中するのか。
選択は、あなた次第です。
もし、
- どんなタイプの部下にも対応できる、再現性の高い指導の仕組みを構築したい…
- マネージャーの精神的なプレッシャーやストレスを、根本から解決したい…
- 営業担当者一人ひとりのポテンシャルを最大化し、強い組織を作りたい…
と、本気でお考えの経営者の方がいらっしゃいましたら、ぜひ一度、私たちにご相談ください。
私たちは、単なる精神論や付け焼き刃のテクニックではなく、人間心理と行動科学に基づいた、本質的な営業組織の変革をサポートします。そして、それが最終的に、貴社の安定的な契約と成長に繋がることをお約束します。
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あなたの、そして貴社の営業が、お客様から心から信頼され、選ばれ続ける存在になるためのお手伝いができることを、楽しみにしています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。